初京極、おばけなんかない~いさ、おばけなんか・・・(百鬼夜行 陽 京極夏彦)
ああああぁぁ…適当に買って読んでしまって、後悔…
始めに言います。これはサイドストーリー集です。
京極夏彦が初めてという方は読んでいけません。
こんばんは、でぅめっちです。
我らサラリーマンにとっては、秋だからと言って定時が短くなるわけでもなく、ましてや夜が長くなるわけはありません。我々のみならず現代人にとっては”秋の長夜”は只の季語であり、実生活とはあまり関係のない言葉になっているでしょう。
私が小学生の時は、夜が長いというよりも昼が短い、故に遊べる時間が短くなるので、あまり楽しい季節ではなかったですね。幸いに我が家では秋だから本を読めだの文化に触れろだろ言われることはなかったので、専ら秋の味覚が楽しみだった思い出があります。
それとは関係なく、まぁ大人になると”秋だから”なんて理由をつけて本を読む。読もうと思い立ったが吉日で、予てから読もう読もうと思っていた京極夏彦に手をだしたわけです。
京極夏彦といえば、やはり「魍魎の匣」ですよね。ええ、本来はこちらを読むべきだったんですが、どうにもね…文庫の分厚さを見るとね。
ということで、まずは入門で(頁数が)ライトなものからチャレンジしようと手に取ったのが、「百鬼夜行 陽」です。
悪しきものに取り憑かれてしまった人間たちの現実が崩壊していく…。百鬼夜行長編シリーズのサイドストーリーでもある妖しき作品集、十三年目の第二弾。京極夏彦・画、書下ろし特別附録「百鬼図」収録
amazonより
ここからは、書評でも感想でもなく、単なる雑記として書きます。
まず、見慣れない字が多い。いや最近の書き物では平仮名もしくは別に字があてられているものを、わざと難しい字で書いてあり、大変読みづらい。
次に、時代背景がよくわからない。凡そ昭和28年頃の話のようで、なぜそれがわかったかといいうと、各編の文末に「…のは、昭和二八年秋のことである。」と書いているから辛うじてわかるだけ。
さらにいうと、短編通しが時代的に近いこともあって、「どこかで繋がってるのでは?」と勘繰ったのは私の勝手だとして、最後まで何の繋がりもなかって、意味が分からない。
また一つ一つの話は、まぁ、まぁ、そういうテイストの話なのね、という感じで、特に感銘を受けることも、感動することもなかった。
最後まで読んでみて、あー読まなきゃよかった…そう思ったのですが、このブログを書くにあたって、この本の位置づけ的なものを見てみると、あー納得。
結局、「魍魎の匣」を含んだ長編シリーズのスピンオフ集だったわけね!
そりゃ~、そりゃぁ…読まなきゃよかった!
ということで、初京極の人は、極太の「魍魎の匣」を含むシリーズをクリアしてから読みましょう!ざんねん!